くらげさろん

とびっきりの台詞を探しています。映画はやっぱり劇場で観たい!こんな作品を観てきましたよっていう映画感想ブログです。ネタバレあり。

『ベイビー・ドライバー』【映画感想・ネタバレ・見どころ・名台詞】

ちょっと待って、曲をかけ直さないと『ベイビードライバー』

f:id:kurakero:20200710000322j:plain

©2017 TriSter Pictures, Inc.

小さい頃事故にあった後遺症で止まない耳鳴りをかき消すため、常に音楽を聴いているベイビー。

音楽にのるとドライビングセンスが覚醒し、天才的な運転技術で組織の「逃がし屋」(ゲッタウェイ・ドライバー)をやっている。

ダイナーのウェイトレス、デボラに運命を感じ、仕事から足を洗うことを決意する。

ところがベイビーを手放したくないボスは、最後にもう一仕事させようとして…。

原題 "Baby Driver"

直訳すれば、運転手ベイビー。ベイビーは主人公(本名マイルズ)の通称。

映画タイトルはサイモン&ガーファンクルの楽曲名『ベイビー・ドライバー』に由来する。

監督は『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ』『スコット・ピルグリムVS. ザ・ワールド』などでお馴染みエドガー・ライト。大好き!


映画『ベイビー・ドライバー』予告編

見どころ

音楽と映像がシンクロし、独自の世界を展開する。特筆すべきはカーチェイスのテンポの良さ。時にミュージカルにもなる本作。音楽&カーアクションを堪能するなら、ドルビーシネマでの鑑賞をおすすめ!名作とのつながりを考えるのも楽しい。

とにかくカーチェイス!

スバルが速い!のが嬉しい!!

速い車の映画ならどんなものでも楽しめるけれど、ここまで音楽にのせてくると相乗効果でかなり楽しい仕上がりに。今まであるようでなかったな、これ。


映画『ベイビー・ドライバー』冒頭6分カーチェイス

全編、音楽に合わせて動いている!

ベイビーの頭に鳴り続ける曲に合わせて、ベイビーの視界に入るものが動くのが面白くて見飽きない。特に強盗の打ち合わせをしているシーン。ボスの声は聞こえないけれど口だけ動いていて、曲調から何を話しているか推測がついたり。撮影も編集も大変だっただろうなあ。楽しかっただろうけど。

脇を固める俳優陣

組織のボス、ドクにケヴィン・スペイシー。裏社会を牛耳っており、強盗の元締め。過去にベイビーがドクの車を盗んだことがあり、その車に乗せていたブツの取引をおじゃんにした穴埋めとして、ベイビーを逃がし屋として使っている。堅気にするという約束を反故にし、里親や恋人といったベイビーの大切な者を傷つけることをちらつかせてベイビーを再び強盗仲間に引きずり込むような非情な面を見せるが、後半ベイビーが恋人と逃げる覚悟を決めていることを知るや、自らを盾にして逃亡を手助けしてくれる。理由は自身の過去にあるようだが、もしや『ゲッタウェイ』のドクつながり?とスティーブ・マックィーン好きにはたまらない。

考えなしの強盗メンバー、バッツにジェイミー・フォックス。すぐに殺そうとするのは如何なものか。当然の報いのような最期を迎えることに。電信柱が突き刺さることもあるから、助手席に乗るのは考えもの。

強盗カップル、バディ&ダーリンにジョン・ハムエイザ・ゴンザレス。元エリートトレーダーが身を持ち崩して現在、というバディは振る舞いは紳士なのだが、キレると豹変。ダーリンが死んだのを逆恨みして、デボラを殺そうとダイナーでベイビーを待っている姿が静かすぎて恐ろしい。駐車場での激闘のシーンも、何度も復活するのがホラー。

恋人デボラにリリー・ジェームズ。美しい人は自然と視線が引き付けられてしまうけれど、この人もそう。可憐で愛情深くベイビーに寄り添う。ただ私はてっきりデボラが最強で、機を見てベイビーの窮地を救って大暴れするんだとばかり思い込んでいた。たぶん『エージェント・ウルトラ』みたいなのを期待していたんだと思う。デボラはいたって普通のウェイトレスだった。

終わりの終わりまで描いている

通常、映画ならここでラストかなと思うより先まで描かれている。ベイビーとデボラの逃避行は橋の上でパトカーに封鎖され終わりを告げる。その後、ベイビーは裁判にかけられるが、里親ジョーや、郵便局の窓口係、車を奪ったときのマダムらの証言もあって、情状酌量される。数年後、刑期を終えたベイビーを、刑務所前でデボラが待っていてドライブ(もちろん音楽付き)に誘う。このように主人公のその後をきっちり描いてくれているのも、鑑賞後のすっきりした余韻につながっているように思う。 

気に入った台詞

車に乗りたいか?車椅子に乗りたいか?

借金の返済も終わり、仕事を止めてよかったはずのベイビーに、組織のボスが新たな仕事をさせようとする場面での台詞。非情さが、分かりやすく表現されている。

ベイビーの答えは「速いほう」

どうでもいい備忘録

  • ベイビーを演じたアンセル・エルゴートは、過去作でも主役を張るにはもっさりしてる兄ちゃんだなあと思っていたのだが、インタビュー映像で「コンニチハ~」と言ってる姿を見て好感度うなぎのぼり。
  • 『テキーラ』に合わせたガンアクション
  • 初公開された時、東京では4館しか上映されておらず、タイミングが合わなかったが、今回ドルビーシネマで鑑賞。最高。これぞ劇場で観る醍醐味
  • ドルビーシネマについて少し。ドルビーシネマとは「映像と音響+シアターデザイン=最高のシネマ体験」を謳うもの。劇場での鑑賞にこだわるのは音響がいいところで観たい、という一念なのだけれど、ドルビーシネマはかなり気に入った。上映前の仕組みの説明映像(こういうのかなり好き)でも、「黒が黒い」を強調していたけれど、確かに今まで見ていた黒は黒じゃなかったのね…という感想を持つ。IMAXも好きだけれど、ドルビーシネマの方が積極的に上乗せ料金払いたい